今回のコラムでは、家族の健やかさを育む「低アレルゲン」の家づくりについてご紹介します。
幼少期の住環境で変わる子どものアレルギー罹患率
背の低い小さな子どもは、大人以上に家の中に潜むアレルゲンや有害物質に触れやすい状態です。また、家の中にいる時間も長いので、その影響を受けやすくなります。
アレルギーの原因の1つであるカビ。カビの胞子を吸入することで発症する気管支炎やアレルギー性の鼻炎や皮膚炎。カビの多い環境に2歳までに居住すると、6〜8歳時の鼻炎症状が増加するというデータが報告されています。
また、ダニが発生している室内で長期間過ごすと、手や物を口に入れるといった幼少期特有の行動やほふくによって、口や皮膚を通してダニの死骸やフンなどを体内に取り込むリスクが高くなります。小児喘息患者の80%がダニに感作しているとも言われています。
また、住宅の建材や塗料、接着剤などに含まれる化学物質もアレルギーの原因となります。妊娠中のママが化学物質に触れることで、比較的容易に胎盤を通過して胎児に影響を与えることもあると言われています。そのため現在では、生まれたばかりの新生児からダイオキシン類をはじめとする化学物質が検出されることも少なくありません。また、母乳にも母体に蓄積された脂溶性の化学物質が含まれるので子どもだけでなく、ママもできるだけ化学物質を避けることが大切です。
高断熱高気密で結露の発生を防ぐ
カビ・ダニを抑えるために有効な方法のひとつが結露対策。結露は、外気と室温の温度差が大きくなることで発生します。結露によって窓やカーテンがびっしょり・・・という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
家の中に結露が起きると、カビが生え、ダニが繁殖します。このカビの胞子やダニの死骸が室内に浮遊して、アレルギーを引き起こすアレルゲンに。そのため、断熱性能を高めて結露を防ぐことが、アレルギーから大切なご家族を守る秘訣となります。
◎セルロース断熱材
ザハウスでは、自然の木の繊維からできている「セルロース断熱材」を採用しています。自然素材のセルロースは、木が呼吸するように湿気を吸放出。結露やカビの発生を防いで家の土台を守ります。
また、一般的な断熱材は1つ1つの断熱材をつなぎ合わせるように施工していくため、断熱材と断熱材の間にわずかな隙間ができ、そこに湿気がたまります。それによって内部結露が発生し、建材や家を傷める原因となる場合があります。
一方、セルロース断熱材は、風圧をかけながら壁に吹き付けて施工していきます。小さな隙間さえつくらないので、湿気の流動を抑えて結露を防ぎます。防カビ・防虫効果のあるホウ酸が添加されているのも嬉しいポイントです。
◎断熱サッシ
断熱性を高めるためには窓の工夫も不可欠です。夏は外部からの熱の侵入を防ぎ、冬は内部からの熱の漏出を防ぐことが大切です。
窓には、断熱性が高く結露が起きにくい樹脂サッシを採用しています。室内の気密性を高めるので、一般的なアルミ窓を比べて冬は約4℃室温をアップ! また、熱が逃げにくく、外から入りにくくするLow-Eペアガラスを標準仕様で採用。
これによって年間を通して温度・湿度のコントロールができ、快適な住まいとなるのはもちろん、アレルゲンの発生を防ぐことができるのです。
◎無垢材が湿度をコントロール
ザハウスの住まいは、フローリングや階段など室内のいたるところに自然素材の無垢材を使用しています。自然の木は伐採後も呼吸を続けているので、湿気が多くなれば水分を吸収し、乾燥しがちなときは木の内部から水蒸気として空気中に放出する作用があります。季節に応じて適度な湿度の50〜60%へコントロール。この優れた調湿作用によってカビやダニの繁殖を抑えて、アレルギーや喘息の改善と予防が期待できる環境を実現します。
自然素材を活用した安心の家づくり
自然から生まれた素材には、消臭効果や抗菌効果、遠赤外線効果、有害物質の除去機能など、化学物質や人の手によって作り出された人工物にはない優れた作用があります。そんな特別な作用を持つ自然素材を建材として活用することからザハウスの家づくりははじまります。
もちろん、家づくりに欠かせない塗料も自然素材からできたものを使っています。木の呼吸を妨げないためには質の高い塗料を使うことが必須。そこで、環境先進国であるドイツの厳しい安全基準をクリアした自然塗料やアレルギーに対応した自然健康塗料を採用しています。他にも、花粉症や喘息などのアレルギーをお持ちのご家族には、有害なホルムアルデヒドを吸着して分解する天然ミネラルの珪藻土や空気浄化能力を持つスイス生まれの本漆喰を住宅の内装や外装の仕上げ材としてオススメしています。
また、一般的に薬剤を使って行われることが多いシロアリ対策も、人体への影響を考慮してザハウスでは使っていません。WHO(世界保健機関)で人体・環境に対しての安全性が認められた成分を保持する「ターミダンシート」や、菊の一種である除虫菊から抽出した天然防蟻剤「天然ピレトリンMC」を使うことで、カラダにも環境にもやさしい住まいを実現しています。
温度差によってアレルギーが発症
実は、室内の温度差によって発症するアレルギーがあります。それが近年注目を集める「寒暖差アレルギー」と言われるもの。寒暖差アレルギーは、温度差が7℃以上になると出やすくなると言われていて、朝晩と日中の温度差が大きくなる季節の変わり目に鼻がムズムズしたり、くしゃみが止まらなくなるなどの症状が現れます。
室内の温度差が少ない高断熱住宅への転居後にアレルギー症状が治まったという方も多いです。健康なカラダは快適な住まいから。ザハウスは、ご家族の健康を守る高性能住宅を提供します。
今回は、家族の健やかさを育む「低アレルゲン」の家づくりについてご紹介しました。
ザハウスのHPでは他にも数多くの施工事例を掲載しております。さらに実際に建築された家に暮らしているお客様のインタビュー記事もありますので、ご興味がある方はぜひご覧ください。