北九州で土地購入を検討中のあなた!用途地域とハザードマップ確認しましたか?

本州と海を挟んだ九州の玄関口に位置する北九州市。昨年2022年夏、弊社の北九州支店(▶小倉店をホームページで確認)がオープンしたことをきっかけに北九州にマイホームを検討中のお客様が増加しております。

今回は福岡の工務店ザハウスが、北九州に土地購入を検討されている方に向けて、ぜひ確認してほしいポイントをご紹介します!

九州地方第二位の都市!北九州の特徴を紹介

人口と面積

北九州の行政区は7つの区で構成されており、人口・面積・人口密度は2023年2月1日時点では以下の表のとおり。

区名人口面積(k㎡)人口密度(人/k㎡)

門司区

90,79073.671,232

若松区

78,88271.311,106

戸畑区

56,11916.613,379

小倉北区

180,74439.234,607

小倉南区

206,090171.741,200

八幡東区

62,88636.261,734

八幡西区

245,89383.132,958

合計

921,404491.951,873

小倉北区の人口密度は北九州で唯一、4,000を超えており、at homeが実施した家探しで最も検索された人気駅ランキング1位に「南小倉駅」2位に「小倉駅」3位に「香春口三萩野駅」と小倉北区にある駅が上位3位にランクインしていることからも人気のある地区だと言えます。

行政区ごとの特徴

門司区

北九州市門司区は福岡県北東部にあり、関門海峡を隔てて山口県下関市と隣接しているため、古くから九州の玄関口として栄えてきました。 明治に国際貿易港として開かれた「門司港」は煉瓦作りのレトロな街並みが見られる人気の散策スポットです。

中でも「JR門司港駅」は駅舎が国の重要文化財に指定され、2019年に大正時代の頃の外見が復元されています。この他、夏に行われる「関門海峡花火大会」では、毎年多くの人が門司港に集まります。

鉄道は関門海峡沿いをJR鹿児島本線や門司港レトロ観光線が走ります。この他、九州自動車道や北九州高速4号、関門自動車道などの高速道路が利用可能です。

門司区の相場情報

賃貸家賃:5.91万円
中古マンション購入価格:1460.70万円
新築戸建て購入価格:2682.74万円
中古戸建て購入価格:1321.65万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

若松区

北九州市若松区は北九州市の北西部に位置しており、北を響灘、南を洞海湾に囲まれ、内陸部には緑地の広がる自然に恵まれた区となっています。

響灘に面した若松北海岸は、「玄海国定公園」に指定されており、「遠見ヶ鼻」「千畳敷」などの自然の名所が多く、「岩屋海水浴場」ではマリンスポーツを楽しむ人でにぎわいます。 「グリーンパーク・響灘緑地」という大きな公園もあり、園内ではバラなどの草花や動物とも触れ合えるおすすめのお出かけスポットです。

鉄道は洞海湾沿岸にJR筑豊本線が走っています。響灘側は国道495号など通っているため、車やバスで移動することになります。

若松区の相場情報

賃貸家賃:5.70万円
中古マンション購入価格:916.82万円
新築戸建て購入価格:2634.20万円
中古戸建て購入価格:1762.03万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

戸畑区

北九州市戸畑区は市の中央部に位置しており、北九州工業地帯の中心部で、日本製鉄八幡製鉄所が区の面積の約半分を占めています。

区の南部には、花菖蒲や桜の名所である「夜宮公園」や、小倉北区、八幡東区にまたがる「中央公園」などの自然を楽しむスポットがあり、散策に人気のスポットとなっています。 7月の終わりに行われる国の重要無形民俗文化財の「戸畑祇園大山笠」は博多祇園山笠、小倉祇園太鼓と併せて福岡県の夏の三大祭りのひとつとして知られる人気のお祭りです。

鉄道はJR鹿児島本線が走っています。この他、市の北側を国道199号、南を国道3号が通っています。

戸畑区の相場情報

賃貸家賃:5.24万円
中古マンション購入価格:1490.62万円
新築戸建て購入価格:3476.94万円
中古戸建て購入価格:1697.17万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

小倉北区

北九州市小倉北区は市中央部やや東側に位置しており、九州五街道の起点で古くから交通の要衝となり、江戸時代には城下町として発展しました。

街のシンボルである「小倉城」は江戸時代に細川氏によって作られた城で、城内には「八坂神社」や「勝山公園」といった散策スポットがあり、「小倉夜桜祭り」といったイベントも行われます。小倉駅周辺にはお買い物にピッタリな「アミュプラザ小倉」や「あるあるcity」などの商業施設、区南部には広い森林を散策できる「山田緑地」があります。

鉄道はJR鹿児島本線・日豊本線、山陽新幹線、九州高速鉄道モノレール小倉線が乗り入れる交通の要所となっています。

小倉北区の相場情報

賃貸家賃:5.58万円
中古マンション購入価格:1560.56万円
新築戸建て購入価格:3303.71万円
中古戸建て購入価格:2213.33万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

小倉南区

北九州市小倉南区は北九州市の南東部に位置しており、古くから農業が盛んで、現在は新興住宅地として発展してきました。区の南西部にかけて山間部が広がっており、西部には合馬のたけのこで全国的に有名な「合馬竹林公園」があります。

この他にも、国の天然記念物指定の「千仏鍾乳洞」のある、「平尾台」があり、夏はひんやりして探検気分を味わえる市内屈指のお出かけスポットとなっています。

鉄道はJR日豊本線・日田彦山線に北九州高速鉄道モノレール小倉線が走っています。道路も九州自動車道、北九州高速道路など主要道や北九州空港なども整備されており移動は行いやすいです。

小倉南区の相場情報

賃貸家賃:5.23万円
中古マンション購入価格:1693.23万円
新築戸建て購入価格:3000.74万円
中古戸建て購入価格:1968.56万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

八幡東区

北九州市八幡東区は北九州市の中央にあたり、八幡製鉄所を中心に製鉄業で栄えた街で、明治の産業遺産として世界遺産にも登録された施設もあります。 区の南部は山間部が広がり、中でも「皿倉山」は身近な大自然として区民に親しまれており、ハイキングなどを楽しめるスポットです。

山頂の展望台から北九州市の街並が一望でき、夜には工業地帯の夜景が広がります。皿倉山南部にある「河内藤園」は20種類以上の藤を植栽し、長さ110mの藤トンネルや秋には紅葉の名所として賑わいます。

鉄道はJR鹿児島本線が区の北部を通っています。この他、道路が国道3号も北部に通っており、お出かけ交通といったバス路線も走っています。

八幡東区の相場情報

賃貸家賃:5.41万円
中古マンション購入価格:1506.09万円
新築戸建て購入価格:3238.69万円
中古戸建て購入価格:1136.05万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

八幡西区

北九州市八幡西区は、市西部に位置しており、宿場町として栄えた黒崎宿や木屋瀬宿があり、伝統的な街並みや史跡が今も所々に残っています。

自然を楽しめる場所も多く、「瀬板の森公園」は4.4Kmの遊歩道が整備されており、森林浴や野鳥観察ができます。市内を流れる「則松金山川」は桜の咲く頃にチューリップや菜の花などを同時に見られる人気の散策スポットです。夏には「黒崎祇園山笠」などのたくさんの人が集まるお祭りも各地で行われます。

鉄道はJR鹿児島本線・筑豊本線、筑豊電気鉄道線が通っています。道路は九州自動車道や北九州高速4号などが通っており、車での移動もしやすいエリアです。

八幡西区の相場情報

賃貸家賃:5.01万円
中古マンション購入価格:1303.14万円
新築戸建て購入価格:3022.47万円
中古戸建て購入価格:1960.96万円

※1R~4LDK以上までの全ての間取り平均で2023年3月現在の相場/athome HPから引用

行政区ごとに見る用途地域

北九州の用途地域を調べる方法ですが、インターネットと北九州市市役所の都市計画課窓口で確認できます。
▶インターネットで用途地域を調べる

用途地域とは計画的な市街地を形成するために、用途に応じて13地域に分けられたエリアのことです。建てられる建物の種類や大きさなど制限されるので、地域毎に住心地や暮らしが異なります。用途地域について詳しく知りたい方は記事がありますのでご確認ください。
▶用途地域について詳しく知りたい方はこちら

門司区

門司区には9つ用途地域が存在しています。

ここで、気を付けたいのが工業専用地域。住宅の建設が不可であり、学校、病院、図書館といった公共施設や運動施設の建設も不可です。

若松区

若松区には10の用途地域が存在しています。

海周辺は、工業系の用途地域に指定されている部分が多数あることが分かります。ひびきコンテナターミナルがあることがその理由の一つであると思われます。

戸畑区

戸畑区には9つの用途地域が存在しています。

若松区と同じで、海岸の地域では工業系の用途地域が多く見られます。

小倉北区

住みたい町ランキングで上位に入っている小倉北区。小倉駅周辺は用途地域が商業地域に指定されている部分が多く、このことから駅周辺は商業施設が多いと分かります。

商業地域とは、都市計画法で定められた用途地域の一種です。主として商業その他の業務の利便を増進するため定める地域と定義されていて、大都市の都心部や副都心部など、地域の中心的な商業地等が指定されています。

商業地域は、工場や危険物取扱施設の建築には規制がありますが、風俗施設を含め、ほぼ全ての商業施設の建築が規制なく可能となっています。

小倉南区

小倉南区は、用途地域にしていされていない地域が多く見られます。また、工業専用地域が存在していないため、ほとんどの地域で住居を建設可能です。

八幡東区

八幡東には10の用途地域が存在しており、区の北側に密集しています。

八幡西区

八幡西区の用途地域は10存在し、金剛山以外の地区は、ほとんどが用途地域に指定されています。

ハザードマップの種類で見る北九州

土砂災害警戒区域|洪水推進想定区域図

●門司区

門司区のハザードマップは4地域に分かれて掲載されていますが、今回は小倉に一番近い区域のハザードマップの資料をピックアップして掲載しています。

一番下の中央に想定浸水深で3m~5m未満の地域が濃い赤オレンジ色で示されており、この土地が水に浸かる可能性が高いため、住居を考える場合には注意が必要です。

●若松区

若松区のハザードマップでは、4つの地域のうち小学校区が鴨生田、くきのうみ、深町、藤木、二島、若松中央の地域をピックアップして掲載しています。

この地域では、土砂災害の土石流が起こる可能性が高い部分が多数示されているため、該当地域で住居を考える場合には注意が必要です。

●戸畑区

戸畑区のハザードマップでは、東側に想定浸水深で0.5m~3m未満の地域がオレンジ色で示されており、住居を考える場合には大雨による浸水被害が予測できるため、注意が必要です。

高潮浸水想定区域|津波浸水想定区域図

●小倉北区

小倉北区の高潮浸水想定区域、津波浸水想定区域ハザードマップでは、3つの地域のうち小学校区が到津、井堀、小倉中央、中井、西小倉、日明の地域をピックアップして掲載しています。

海岸沿いの地域のほとんどが、高潮の際に浸水すると考えられる黄色になっており、津波災害警戒区域を示す水色の斜線も所々見受けられます。

●小倉南区

小倉南区の高潮浸水想定区域、津波浸水想定区域ハザードマップでは、5つの地域のうち小学校区が葛原、高蔵、沼、吉田の地域をピックアップして掲載しています。

海岸沿いの地域のほとんどが、高潮の際に深く浸水すると考えられる赤色になっており、津波災害警戒区域を示す水色の斜線も見受けられます。

●八幡東区

八幡東区の高潮浸水想定区域、津波浸水想定区域ハザードマップでは、5つの地域のうち小学校区が祝町、枝光、皿倉、高槻、高見、ひびきが丘、槻田、花尾、八幡の地域をピックアップして掲載しています。海岸沿いの地域のほとんどが、高潮の際に深く浸水すると考えられる赤色になっており、津波災害警戒区域を示す水色の斜線も見受けられます。

その他八幡東区ハザードマップのリンク

小学校区:朽網、曽根、曽根東、東朽網

●八幡西区

八幡西区の高潮浸水想定区域、津波浸水想定区域ハザードマップでは、5つの地域のうち小学校区が赤坂、浅川、医生丘、折尾西、折尾東、則松、光貞、八枝の地域をピックアップして掲載しています。

江川が流れている周辺に黄色が目立ちます。また、折尾駅周辺も広範囲が黄色になっていて浸水には注意する必要がありそうです。

北九州で土地購入を考えている皆様の参考になる記事でしたでしょうか?

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