知っていると役に立つ!新築住宅に必要な住宅ローンとは?

今回のコラムはズバリお金のこと。住宅を建てる際には数千万円かかることがほとんどで、その費用をその都度、必要に応じて支払っていくことに。その内訳やお金や支払い時期についてご説明します。

 

住宅を建てる際にかかる費用の内訳

 

住宅建築の総費用は、大きく分けて、建物本体にかかる「本体工事費」のほか、「付帯工事」「諸費用」そして土地代で構成されます。

■本体工事費・・・家本体を建てる工事費

■付帯工事費・・・家本体以外にかかる工事費のこと。フェンスや門扉、アプローチ、庭などの外構工事をはじめ、屋外給排水工事、建て替えの場合は解体工事費、地盤改良などが該当します。

■諸費用・・・土地の購入代金や建築費用以外に必要な費用の総称。 具体的には、契約書に添付する印紙税や住宅ローンの借入費用(保証料、手数料、火災保険料等)、不動産登記費用(登録免許税や司法書士報酬等)などが含まれます。

 

いつ、どれくらいのお金を支払う?

家が完成するまでの間に総費用を数回に分けて、支払いすることになります。その金額と支払時期は一般的には下記のとおりです。

 

■見積もり作成時・・・地盤調査費など

■工事請負契約時・・・工事契約金、建築確認申請など

■着工時・・・着工金として工事費の約10%程度

■上棟時・・・中間金として工事費の約30%程度

■引き渡し前・・・建築費の残代金として工事費用の約30%程度

 

 

ほとんどの人が利用する住宅ローンについて

 

高額になる住宅の建築費用を手持ちのお金でまかなえる人はそう多くはありません。そこでほとんどの人は住宅ローンを利用することになります。その住宅ローンについてご紹介しておきます。

 

 

まず、住宅ローンとは、その名の通り、住宅を買ったり改築したりするために金融機関から借りるお金のことです。
もちろん自分でポンとお金を出せればいいのですが、数千万円もする住宅の費用をすべて手持ちのお金でまかなえる人はそうそう多くはいません。

 

 

そこで住宅を購入する場合には、ほとんどの人が住宅ローンを利用し、そして月々の返済をしていくことになります。

ローンは金融機関からの借金ですから、そこには当然利息がかかります。
毎月のローンの返済では、元金の返済分だけでなく、こうした利息の支払い分も含めた金額を払っていくことになるのです。

 

 

利息は、借りている期間に応じて膨らむため、返済期間が長ければ長いほど総支払額も大きくなります。
一方、返済期間を短くすれば総返済額は少なくてすみますが、月々の支払は増えるため、家計の負担は大きくなってしまいます。

 

 

したがって住宅ローンを組む際には、仕事の安定性や子供の有無、退職のタイミングなど、自分のライフサイクルや生活のバランスを考慮して、借り入れ額や返済期間を決めることが重要です。

 

 

 

住宅ローン申し込みの手続きは下記のような流れとなります。

■01 事前審査

住宅ローンを利用するためには事前審査の申込みを申請します。ザハウスでは「仮審査」と言いますが、この事前審査を行うことで、新築住宅の契約後に希望の借り入れ金額を借りることができなかったということを防ぐことができます。実際に審査されるポイントは下記のとおりです。

 

 

◎返済比率

年収を占めるローン返済額の割合のこと。返済比率には上限が設けられていて、ほとんどの金融機関で25~35%以内と定められています。この上限を超えると、借入金額が年収に対して過剰であることみなされて、審査は通りにくくなります。

 

 

◎属性

年齢や年収、勤務先、勤続年数、家族構成などのことを言い、申し込み者の信用力をはかるための判断材料となります。一般的に大企業に務めるサラリーマンや収入が安定している公務員などは属性が良いとされ、審査が通りやすく、逆に派遣社員や契約写真は属性が悪いと判断されることが多いようです。そのほか、正社員として働いていても勤続年数が短いと収入の安定性が疑われ、審査が厳しくなります。

 

 

◎他のローン状況

車のローンや教育ローン、クレジットカードの支払い状況も審査に含まれます。他の借り入れがあると住宅ローンが借りられないということはありませんが、融資金額は縮小される場合が多いため、もし、返済中のローンがあれば、なるべく完済しておくことをおすすめします。

 

 

■02 本申込

ザハウスの場合は、無事に事前審査に通ると設計契約の締結を行い、建築家によるプラン作成がはじまります。その後、プランが確定したら、いよいよ本申込へと進みます。本申込時には印鑑証明書や住民票、課税証明書の原本と言った公式書類などが必要となります。本申込後に正式な融資承認が出ることになりますが、事前審査の内容と相違がなければ否決されることはないと思って大丈夫です。

 

■03 金銭消費賃貸契約

金融機関から融資承認が出れば、金銭消費賃貸契約と呼ばれる契約を行います。これは、金融機関とのお金の貸し借りに関する契約で、この手続の際に実際の借り入れ機関や金利について決定することになります。

 

■04 融資実行

ここまで終わると、いよいよ融資実行です。決済当日には住宅ローン用に新たに開設した口座に振り込まれます。そして、その借り入れ金はそのまま融資実行とともに契約した工務店等の売主に送金されることになります。売主が融資金の入金が確認できれば晴れて新築住宅のお引渡しとなります。

 

今回のブログでは新築にかかる費用の内訳や支払いタイミングなど、お金のことについてご紹介しました。家は一生に一度の買い物と言われるだけあって高額になります。だからこそ、納得のいく進め方で後悔のない家づくりをしたいですよね!お金のトラブルを避けるためにも一度はきちんと家のプロに疑問をぶつけて不安を解消しておくことが大切です。

 

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