家づくりを始める前に知っておきたい注文住宅の「シロアリ対策」

今回のコラムでは日本でも多くの被害を出しているシロアリへの対策についてご紹介します。

 

シロアリとは
そもそもは、シロアリは地球上で最も数が多い昆虫と言われています。木を主食とするので、木造住宅においては害虫とされていますが、実は自然界においてはシロアリがいなければ、生態系が成り立たないほど重要な役目を担っています。それは、シロアリが木の幹に豊富に含まれるセルロースを栄養とする数少ない生物で、倒木などを土に還す“森の分解者”であるから。
そうは言っても、住宅を守るためにはシロアリ対策が欠かせません。シロアリは、暗く湿気が多い場所に棲みつき、柱や梁をはじめとする木材を食すため、住宅の耐震性を低下させて、地震の際の倒壊を招く恐れがあります。
そこで、木造住宅を建てる際に大切なのが、シロアリから家を守る「防蟻処理」と「定期点検」です。

 

 

 

 

ザハウスのシロアリを防ぐ家づくり

一般的な防蟻処理は、薬剤を使って行われることが多いですが、薬剤に含まれる成分が人体への影響を与える場合もあります。ザハウスでは、人体への影響を考慮して薬剤は使わずにシロアリ対策を行っています。

 

シロアリから家を守るダブルプロテクト工法

住宅の土台となる「基礎」は、地震やシロアリなどから家を守る重要な部分。ザハウスでは、すべての住宅に「ベタ基礎」を採用しています。ベタ基礎とは、立ち上がりや底面一面が鉄筋コンクリートになっているもので、家の荷重を底板全体で受け止め、面で支えます。安定性と強度に優れ、地震対策はもちろん、シロアリの侵入を防いで住宅をしっかりと守ってくれます。

シロアリは、コンクリートのひび割れ部分やや給排水の配管廻りなど、わずかな隙間からも侵入してしまいます。そこで、採用しているのが「ターミダンシート」です。ザハウスでは、基礎コンクリートの下全面に防蟻効果のある特殊フィルムのターミダンシートを施工しています。ターミダンシートは、シロアリ防蟻成分のビフェントリンを保持し続け、シロアリに対しての忌避性能に速効性を発揮します。また、EVA樹脂でできていて、高い耐久性を持ちます。
また、シロアリ防蟻成分のビトフェトリンは、WHO(世界保健機関)で人体・環境に安全であることが認定されていて、防疫殺虫剤として広く使われています。

さらに、基礎土に全周通気の基礎パッキンを使用することで、シロアリの蝕害を受けない健康な床下環境を維持することができます。

 

 

 

土台や柱にシロアリに強いヒノキを使用

また、家を支える土台と柱に、防虫性や抗菌性が高い国産のヒノキが主に使用されているのもシロアリ対策のポイントの一つです。ヒノキは木材腐朽菌に侵されにくく、シロアリにも強い性質を持っていて、仏閣や神社を建てるための木材としても古くから用いられてきました。ヒノキは伐採してから200年間は強くなり、その後1,000年かけて徐々に弱くなると言われていて、実際にヒノキで建てられた法隆寺や薬師寺の塔は1,300年経った今も維持されています。その耐久性や保存性は世界最高レベルと言われています。
ザハウスでは、国産のヒノキを十分に乾燥させ、収縮や変形の生じない無垢材を使用することで、より安定したシロアリにも強い構造躯体を実現しています。

 

自然素材由来の防蟻剤「天然ピレトリンMC」

菊の一種である除虫菊から抽出した天然防蟻剤「天然ピレトリンMC」を地盤より1メートル以内の木部に塗布していきます。忌避性に優れ、かつ自然素材のため人にも環境にもやさしい成分です。

 

住んでからの湿度管理も大切

建てた後は、床下だけでなく家全体の風通しを良くして湿気を取り除くことが必要になります。これは、白アリの発生だけでなく、木を腐らせる「腐朽菌」の発生を防ぐことにもなります。

 

無垢材

ザハウスでは、フローリングや天井、収納など、あらゆるところに無垢材を使っています。無垢材には、ジメジメしているときには湿気を吸収し、乾燥しがちなときは水蒸気を放出する作用があります。季節に応じて、適度な湿度の50〜60%へコントロールしています。

 

セルロース断熱材

一般的な断熱材は、断熱材と断熱材の隙間に湿気がたまり、内部結露を起こすことがあります。結露は建材を腐食させ、家を傷める大きな原因に。
ザハウスが採用している「セルロース断熱材」は、自然の木の繊維からできていて、木が呼吸するように湿気を吸放出して家の土台を守ります。ホウ酸が添加されているので、防カビ・防虫の効果もあります。

 

耐震パネル

耐震性を高めるために壁に張り付けている「耐震パネル」は、無垢の木で作っていて通気性にも優れています。カビや結露の原因となる室内の余分な湿気は外に逃がし、空気が乾いているときは室外から湿気を流入させる働きをしてくれます。セルロース断熱材との組み合わせで室内の湿度を適度にコントロールして心地よい空間を実現します。

 

点検・保証

基礎コンクリート上の建物全体に対してシロアリの保証を行います。
新築時に防蟻防湿シートの施工と木部への薬剤処理を行うことで、10年の保険期間と1棟につき500万円の保険金をご用意します。また、お引き渡し後、5年目と10年目に無償で建物外周および床下点検を実施します。10年目以降は、点検の結果に異常がなければさらに保険期間の5年延長が可能です。
シロアリ予防にかかるメンテナンスコストを大幅に下げることができます。

今回は、木材のことを知り尽くした無垢マイスターだからできる安心・安全のシロアリ対策をご紹介しました。

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