あなたは知っている?「素材の教科書vol.01」~外壁材 ~

本コラムでは数ある外壁材の中からザハウスでよく使用する Sto、スイス漆喰をピックアップし、2種類についてご紹介します。

 

 Sto とは?

 

世界シェア NO.1 であり、世界95カ国で使用されている Sto 。

製造会社である Sto SE&Co.KGaA は、1835年ドイツのヴァイツェン(バーデン=ヴュルテンベルク州)で石灰セメントを製造する工場として創業し、1964年に複合断熱システム(湿式外断熱工法)を世界で初めて開発。以降、業界のトップにあります。

 

Stoに含まれているものとその効果

水性のアクリル樹脂が含まれており、透湿効果があるため、耐候性が高い素材です。

 

施工について

材料が既調合のため品質が安定し、扱いやすい特徴でクラックの心配が軽減されています。

※クラックとは、建物の外壁や内壁、基礎などにできる亀裂やひび割れのこと

施工方法は吹付けとなります。

 

 

Sto のメリット

Stoを使用すると、たくさんのメリットが期待できます♪

 

■全体を包み込む工法でひび割れを削減

壁全体を覆う様にメッシュをベースコートで伏せ込みます。メッシュが強い引っ張りの力にも耐え、乾燥クラックの発生を大幅に抑えることができます。

 

■室温が上がりにくい

透湿性があるため空気の循環をしてくれます。

 

■蓮の葉効果の自己洗浄と撥水効果で汚れに強い

蓮の葉の表面で水は水滴になり、汚れの粒を取り込みながら、簡単に表面を転がります。このため、雨が降るたびすぐに乾燥し、きれいになります。

※この効果を『ロータス効果』といいます。

 

■長持ちしやすい

透湿性や撥水効果、ひび割れしづらい特徴があるため、長持ちしやすくなります。

 

■800色のカラーバリエーション

オリジナルのカラーバリエーションは800色。黄・オレンジ・赤・紫・青・緑を基調としています。

材料の特性を十分熟知した職人が生み出せる様々なテクスチャーが、さらに壁の表情を豊かにします。ご家族の好み・ご要望にお応えいたします。

 

スイス漆喰とは?

 

世界でもっとも良質で高純度な石灰が採れる山、アルプス山脈。
そのアルプス山脈から採掘される「石灰岩」を原料に、スイス漆喰はできています。

アルプス山脈の「石灰岩」は、今から2~3億年ほど昔、地球上がほとんど海だった頃のサンゴやアンモナイトなどが堆積して形成されたものです。
このようなことから、アルプス山脈は石灰岩の山脈といえるほどの良質な石灰岩でできています。

アルプス山脈から採れる石灰岩は、水や空気をきれいにする浄化作用があり、あらゆる生命を守っています。
その石灰岩を含む、スイス漆喰は、化学物質の力を借りずに空気中の CO2 を吸収しながら結合し、大理石と同様に100年以上の耐久性と、住む人の健康を守る清潔な空間をつくります。

 

スイス漆喰に含まれているものとその効果

■消石灰

石灰石を950℃で焼き、水を加えて消化させたものです。

 

■亜麻仁油スタンドオイル

亜麻から採れる植物油。材料の伸び良くしたり水持ちを良くします。
コテで強く押さえると表面に浮き出て美しいツヤを出します。

 

■石灰純度 96%

石灰の比率が多いとひび割れが起こりやすくなります。
そこで、ひび割れ対策として漆喰が完成してから熟成させます。

 

施工について

左官屋さんがコテをつかって手作業で行います。

そのため、同じスイス漆喰を使用したお家でも違った完成形になるとことも手作業の良いところです♪

 

スイス漆喰のメリット

 

■汚れにくい

強いアルカリ性のため自己洗浄作用があり、お掃除がラクになります。

 

■清々しいほどの白さを保つ機能がある

漆喰の素材に石灰が含まれていることから、天然の白さを発色します。

 

■夏は涼しく、冬は温かい

多孔質の持つ力で夏は放熱、冬は蓄熱するため、寒暖差が少なくなり、お家時間が快適になります。

 

■高い耐久性

耐久性が高いため、何世代にも渡って住まいを受け継ぐことができます。

 

外壁材の紹介いかがでしたか。

 

住む場所やどのような生活を送りたいかで外壁材を選ぶと、更に良い暮らしができるお家が完成すると思います♪

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