【失敗しない家づくりのコツNo.13】後悔しないキッチンの選び方

最近では、共働きや子育て世代のご夫婦から、できるだけ「手早く」「カンタンに」料理や片付けができたり、「子どもに目が届くキッチンを」といったご要望が多く寄せられます。また、キッチンで過ごす時間を大切にしたいという奥様も増え、まるで家具のようにオープンに配置する間取りが好まれるようになってきました。

 

それに呼応するかのように、オーダーメイドキッチンはもちろん様々な住宅設備メーカーでも設備や機能、そしてデザイン性が格段にアップしています。ぜひ本コラムでチェックして、後悔しないキッチン選びの参考にしてください。

 

キッチンスタイルの紹介

 

アイランド型キッチン

アイランド型キッチンとは、「アイランド=島」という言葉の通り、シンクや作業スペースが壁から離れた場所に「島」のように配置されているキッチンのこと。

 

キッチンの両サイドから出入りできるため回遊性が高く、作業のしやすさとダイニングやリビングにいる人と対面できるという魅力があり、人気の配置です。

 

また、キッチンから全方向からぐるりとキッチンを囲めるのでホームパーティや家族で料理する機会が多い方におすすめです。

■アイランド型キッチンのポイント

・全方向からキッチンを囲める

・回遊性が高い

・ホームパーティが多い方におすすめ

・ある程度の広さが必要

・換気扇選びも重要

 

ペニンシュラ型キッチン

アイランドが「島」なら、ペニンシュラは「半島」を意味します。キッチンの左右どちらかが壁に面した対面キッチンをペニンシュラ型キッチンと呼びます。

 

リビングを見渡しながら料理や片付けができるので、小さなお子様がいる子育て中のママに人気のスタイルです。アイランドキッチンよりも場所を取らず、お手入れしやすく実用的です。

 

ペニンシュラ型でも工夫次第では、アイランド型キッチンと同じような回遊性を持たせることも可能。家事動線を良くしたい方はぜひご一考ください。

 

■ペニンシュラ型キッチンのポイントまとめ

・子育て中のママにおすすめ

・コンパクトな広さでもOK

・実用的で使いやすい

・工夫次第で回遊性や家事動線の効率をアップできる

・換気扇選びも重要

 

壁付け型キッチン

ベーシックなスタイルの壁付けキッチンは、正面が壁についているキッチンのことを指します(リビングを向きながら作業する対面式キッチン(カウンターキッチン)の対比として使われます)。スペースを取らないためコンパクトにおさめることができ、その分広いリビング、ダイニングを確保できるのがメリットです。

 

広いスペースでフレキシブルに動けるのも嬉しいポイント。壁に向かって作業することで、「お料理に集中できる」といった声も聞かれます。

写真転載diyers

 

写真転載diyers

■壁付け型キッチンのポイントまとめ

・コンパクトにおさめられる

・リビング、ダイニングを広くとれる

・キッチンに窓を付ける場合におすすめ

・汚れや油ハネは壁に集中するため掃除がしやすい

 

二の字型キッチン

最近人気なのが、コンロとシンクがふたつに分かれたセパレートキッチン。コンロを壁側、シンクを対面式カウンターに設置することで、コンロから出やすい煙やニオイがリビングまで届くのを防げます。

 

また、シンクで洗い物をしながら家族とコミュニケーションをとることができるのが特徴です。I型キッチンとアイランドキッチンの両方の良さを兼ね備えたタイプです。

■ニの字型キッチンのポイントまとめ

・コンロを壁側につけることで煙やニオイが広がらない

・シンクを対面式カウンターにするとコミュニケーションが取りやすい

・I型キッチンとアイランドキッチンの良さを両立

 

使いやすいキッチンレイアウトの基本

 

調理の流れを考えて配置

調理は、冷蔵庫から食材を取り出す→洗う・刻む→加熱調理→盛り付け・配膳という流れになります。また、食後は食器を下げる→洗う・食器棚に戻すという流れ。そのため、右利きの人は冷蔵庫→シンク→調理台→コンロを右回りに、左利きの人は左回りに配置するのが使いやすいキッチンのレイアウトとなります。

 

キッチン内の動線

使いやすいキッチンをつくるためにはキッチンの動線もポイント。動線が悪いと使い勝手が悪くなり、効率的に家事を行うことができません。動線の組み方として指標になるのが、コンロ、シンク、冷蔵庫の3点の距離。この三角形の辺の合計が5100mm前後だと快適な作業ができるレイアウトと言われています。

 

通路幅とキッチン寸法

キッチンの通路幅は1人で利用する場合は900mm、2人で利用する場合は1200mmの幅を確保することが必要です。また、キッチンの高さは一般的には850mmですが、よく使う人の身長に合わせます。ちなみに、キッチンの高さ=身長÷2+50mmで割り出すことができます。

 


最近では、キッチンを単なる作業スペースではなく、くつろげる場所としてリビング同様に快適性を求める方が増えてきました。そのためオーダーメイドのキッチンをご希望される方も多いです。コロナ禍の影響で家にいる時間が多くなるにしたがって、キッチンに立つ機会も増えていると思います。ぜひ使いやすいキッチンを実現して、ストレスのない料理時間を満喫していただきたいと思います。お家づくりについて疑問や気になることがありましたらお気軽にご相談ください!

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