せっかくイチから自由に設計できる注文住宅を選んだのなら、家の中心となるリビングも使い勝手やデザインも自分好みにしたいですよね。
今回は、注文住宅で家を建てる方へのリビング設計のポイントをお伝えしたいと思います。
<<目次>>
●リビングとダイニングが分かれているタイプ
●リビング・ダイニング一体型タイプ
●4人家族に必要な広さについて
●子どもの勉強机をリビングに設置するための広さについて
●採光や風通を確保できる
●デットスペースが生まれてしまう?
●2つのメリットについて
●注意が必要なデメリットについて
●暮らしをラクにする3つの動線がある平屋
●抜け感のある家
タイプ別リビングのメリット・デメリット
まず、リビングの計画をするにあたってその間取りやタイプについて考えます。
どんなタイプがあるの?私の家族にはどんなタイプのリビングが合うの?と気になりますよね。
間取りのタイプは大きく分けて2つ。リビングとダイニングが別になっているタイプとリビング・ダイニング一体型タイプがあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。
リビングとダイニングが分かれているタイプ
このタイプは、家族でくつろぐ空間と食事をする空間が別々になっています。挙げられるメリットはテレビを見ながらダラダラと食事をすることがなくなるため必然的に家族の会話が生まれやすくなります。食事の時間をきちんと決めて、食事後はリビングに移動するようにすれば洗い物などの片付けも手早く済ませられます。
一方でデメリットは、そのリビングに移動するのが面倒になること。年を重ねるとなるべく移動が少ないほうが生活しやすくなりますので、長い将来を見据えて考えましょう。
リビング・ダイニング一体型タイプ
ザハウスではこのタイプでの新築が圧倒的に多く、一般的に人気の間取りと言えます。このタイプの場合、キッチンも同じ空間にまとめた、いわゆるLDKになるケースが多いので、リビングからダイニング、そしてキッチンまでの移動がスムーズであることがメリットとして挙げられます。移動が少ない方が効率の良い動線ということになり、特に、育児と仕事を両立されているご夫婦にとってはこの動線の良さは重要視するべきポイントです。また、造作でカウンターキッチンなどを設ければ、料理や片付けをしながら家族とコミュニケーションが取れるのも魅力。
デメリットは、料理中や食事中の匂いがリビングにまで流れこんでしまうこと。また、同じ空間にあるためキッチンの様子などがリビングから見えてしまいます。そうすると、どうしても家全体に生活感が出てしまうことにもなります。ただ、匂いに関しては、換気扇を回す、こまめに窓を開ける、漆喰など消臭効果のある内壁材を壁に使用するといったことである程度の解消が期待できます。
リビングの適切な広さとは?
リビングのタイプが決まったら、それぞれのスペースにどのくらいの広さを確保するかを考える必要があります。リビングは家族全員が集まり、くつろぐ空間であるため、まずは家族の人数を考慮します。一般的には4人家族の場合は、おおよそ14畳以上の広さが必要と言われています。あくまでもこれは最低限の広さのため、家族のライフスタイルや荷物の量、収納なども含めて計画しましょう。
また、ご夫婦から「子どもにはなるべくリビングで勉強させたい」という要望をよく受けますが、その場合は、お子様用の個室の広さは最低限に抑えて、その分リビングを広く取る工夫を施すなど、他の居室とのバランスを考えることも必要です。
リビングに吹き抜けはあった方が良い?
リビングにも吹き抜けを設ける設けないで迷われる方も少なくありません。そんな方に向けて、吹き抜けを設けることによるメリット・デメリットもご紹介します。
吹き抜けを設けるメリットは、採光や通風を確保できることです。近隣の住宅事情や土地の向きなどによっては窓を取っても思うように光や風を取り入れられない場合もあります。そんな時に吹き抜けがあれば、天井に近い部分から明るさを取り込むことができ、日当たりの良さを確保できます。また、吹き抜けに天窓を設ければ、開閉するたびに新鮮な空気を取り込むことも可能です。これがリビングに吹き抜けを設けることで得られる最大のメリットです。
対する、デメリットは、1階と2階にデッドスペースが生まれやすく、リビングで冷やしたり暖めた空気が天井へのぼってしまい、冷暖房効率が悪くなることが挙げられます。また、前述した天窓をつけると普段の掃除やメンテナンスに労力がかかってしまうことも考えられます。
広いリビングのメリット・デメリット
家の中心となるリビングですが、必ずしも広ければ良いというものでもありません。必要以上に広いリビングを確保した場合のメリット・デメリットもありますので、参考にしてみてください!
メリット
①:家族ひとりひとりがリラックスできる空間を確保できる
家族の時間も必要だけど、ひとりでリラックスできる時間も必要。そんな時に、家族との程よい距離が保つことができなかったり、すれ違うたびにぶつかってしまうとストレスを感じる原因になりかねません。複数の人が移動できるスペースが十分に確保された、時には家族と集まり、時にはひとりの時間も過ごせる、そんな広さのあるリビングだと居心地の良い暮らしにつながります。
②:採光と通風を確保しやすい
吹き抜けの項目でも述べたように、快適な暮らしのためには光と風は重要。特に高温多湿の日本では、梅雨時期と冬場は特に太陽の明るさや清浄な空気はキープしたいところ。また、最近のすさまじい猛暑を考えた場合、夏場に狭いリビングに家族が集まると室内にいるのに熱中症になってしまう危険性も。広いリビングだとそんな心配も不要ですね。
デメリット
①:動線効率の低下
リビングを広くしようとするあまり、家事動線や水回り動線が悪くなってしまう可能性があります。家事や掃除など欠かせない毎日の動きに負担がかかってしまうと、いくらリビングが広くても住みにくい家となってしまいます。リビングの広さや間取りを考える時は、単体で考えるのではなく、家全体のバランスや各部屋への動線などのつながりを考慮して計画していくことがポイントです。
ザハウスオーナー様のリビング紹介
暮らしをラクにする3つの動線がある平屋
動線にこだわった平屋となっており、玄関からダイレクトにリビングに入る「来客動線」、シューズクローク・洗面台からリビングへ入る家族の「生活動線」、玄関からキッチン裏や水まわりにつながる「家事動線」を設けることによって来客時や大掃除中など、どんなシーンでもわずらわしさを感じないように設計されています。
また、リビングの床には、白みと赤みが混在するナチュラルな雰囲気が人気のレッドパインを使用。時間が経つと飴色の光沢を放ち出す経年変化が楽しめます。
抜け感のある家
リビングに高さを感じる吹き抜けを設置。
高さを出すことで縦への視線の抜けをつくることで広さと開放感のある空間に変化します。
また、2階へ上がる階段を利用したスキップフロアも設置。
ゆるやかに空間が分かれるため、奥に設けた造作カウンターを使ってワークスペースとして活用できます。
今回のコラムではお家の中心ともいえるリビングの設計ポイントについてご紹介しました。多くのポイントとメリット・デメリットをお伝えしましたが、共通して言えることは、実際にリビングで過ごすことをしっかりとイメージした上でリビングの設計を考えることが一番重要です。せっかくの注文住宅ですから、家族全員が安心して快適に過ごせるこだわりのリビングを目指しましょう。
ザハウスでは自然素材を使用した高性能な注文住宅を建築しております。お家づくりについての疑問や気になることがあれば何でもお気軽にご相談ください。