快適で健康に暮らすには断熱材が鍵!猛暑の夏にも涼しい家にするには?

今年も全国で梅雨入りし本格的な夏が近づいてきました。夏も快適な家にするには、断熱材と高性能な窓で断熱性を高めることが重要です。新築時はもちろん、リフォーム・リノベでも断熱性能は重視すべき部分で、省エネキャンペーン2023でも断熱改修や断熱性能の高い窓への交換工事に補助金が交付されます。暑さのピークが来る前に、涼しい家づくりのポイントをご紹介します。 

夏の暑さの原因

従来の住まいは「夏は暑いのが当たり前!」と、家の中でも汗をかきながら暑さに耐えて過ごすのが普通でしたが、昨今の猛暑下では我慢は命取りになります。なぜ夏は暑いのか。夏の暑さは周囲の表面温度が上がることが原因だそうです。

日射の侵入・熱だまりからの放射

自分を取り囲む表面温度が高いと、その面から発せられる熱(放射熱)によって暑く感じてしまいます。体感温度の目安はその場所の気温と周囲の表面温度の平均になると言われています。

  • 直射日光などによって熱が室内に入る
  • デッキなど床の表面温度が上がり、床からの放射により窓の表面温度もあがる
  • 屋根からの熱の影響で天井面が高温になる

これらが夏の暑さの原因として挙げられます。一旦表面温度が上がるとその熱は蓄積されるため夜も寝苦しくなってしまいます。夏の暑さ対策は「暑さを入れない」「暑さを遠ざける」が大事になります。

夏に涼しい家の特徴

断熱性・気密性

夏に涼しく過ごせる住まいを実現するためにはまず、「断熱性・気密性」が重要です。

断熱とは、家の中と家の外で熱が伝わらないようにすることであり、断熱性の高い家では、夏の熱い外気の影響を受けにくくなります。ただこの猛暑下では断熱性が良いからと言って何もしなくても涼しいというのは難しいかもしれません。気温が高くなっている時はエアコンを上手く活用しましょう。

断熱性が高いとエアコンの効きがよいので、すぐに涼しくなり、また必要以上に温度を下げなくてよくなります。一度涼しくなるとその室温をキープすることができるのも断熱性の高い家の特徴です。

そして、断熱性とセットで重要なのが気密性です。どんなに断熱性能が高い家でも施工する上で隙間が多くあれば、熱を遮断することはできません。家の隙間をできる限り減らして外気の影響を受けにくくすることで、断熱性能が高まります。

高性能な窓

外気の影響を受けにくくするためには、窓からの熱の移動を防ぐことも大切です。THE HAUSでも、断熱性・気密性が高いサッシとペアガラスを標準仕様で採用しています。

ペアガラスは、ガラスとガラスの間の空気の層が外気の熱が室内に流入するのを防ぎ、暑い夏でも室内の温度上昇を抑えてくれます。遮熱効果・断熱効果以外にも省エネ効果・結露対策・紫外線対策等メリットがあるのでぜひ窓ガラスも性能が良いものを選びましょう。オプションで、より断熱性が高いトリプルガラスも選択可能です。

軒のあるデザイン

室内の温度を下げ、家の中を涼しくするためには日差しを遮る「軒」も重要です。

しっかり断熱していても、窓から直射日光が入ってきては室内はどうしても熱くなってしまいます。軒があれば高い位置を通る夏場の日差しは遮って、低い位置を通る冬場の日差しは室内に取り込んでくれます。軒の存在は和の情緒や趣を醸し出してくれるだけでなく、夏は室温の上昇を防ぎ、冬は室内に暖かさを呼び込み、自然の力で適度な温度調整をしてくれるんですね。

軒のあるデザインについてはこちらもチェック!

【深い軒がある家のメリット・デメリットをお伝えします!!@行橋/中津/豊前】

風通しの良い間取り

空気は、暖かい空気ほど天井近くに上昇し、涼しい空気ほど床近くに溜まるという特性があります。

日射の少ない北側の低い位置に涼しい空気を取り込むための窓を設置し、その窓とセットで高い位置に窓があれば、室内で風が起こり熱気を外に出すことができます。窓の高低差を利用し風の流れを設計することで、家全体を涼しくすることができるのでエアコンに過度に頼らなくても夏を乗り切れます。

THE HAUSでも、建築家が土地に合わせた太陽の入り方や風のヌケ方、空気の流れなど、緻密な計算のもとに設計しご提案しています。

調湿効果が高い無垢材

夏の不快感は気温の高さだけでなく湿度も関係しています。蒸し暑い夏でも快適に過ごせる秘訣は無垢材特有の調湿効果にあります。無垢材には、ジメジメしているときには湿気を吸収し、乾燥しがちなときは水蒸気を放出する作用があります。

季節に応じて、適度な湿度の50〜60%へコントロールしてくれるので、THE HAUSの住まいは、梅雨時期も蒸し暑い夏も床がさらさらして気持ち良いと好評なんです。湿度が一定なのでカビやダニの繁殖を抑えて、アレルギーや喘息を起こしにくい環境も実現できます。

住むほどに違う表情を楽しめるのも無垢材ならでは。時間の経過とともに、自然な木肌の色から深みと艶を増していく様子や、長い暮らしの中でついていくキズやシミですらも美しく感じさせてくれます。触り心地が良く、思わず裸足で歩きたくなる心地よさも魅力です。

寝室のフローリングに無垢材を使用すると、夏の寝苦しさが回避できます。特に、杉のフローリングには、精神安定、良質な睡眠を促す効果のあるアルファピネンという成分が含まれ、香りによるリラクゼーション効果も。1日を過ごして疲れた心と体を癒してくれます。

無垢材の種類と特徴についてはこちらのブログでもご紹介しています。

無垢材を使用した家で、梅雨のジメジメとおさらば!】

断熱材の種類

涼しい家にするために、断熱性、気密性を高めるには断熱材にもこだわりましょう。断熱材にも様々な種類があります。ここでは一般的なグラスウール、現場発泡ウレタン、そしてTHE HAUSでも採用しているセルロースファイバーについてご紹介します。

グラスウール

グラスウールはガラスなどを溶かし細かい繊維状にしたもので、厚み、密度が高くなるほど優れた断熱性能を発揮します。

安価な断熱材として多くの工務店で使用されていますが、1番の弱点が湿気に弱いこと!水で濡れてしまうと断熱材として使い物にならなくなってしまいます。また袋入りのグラスウールだと、施工によっては隙間ができてしまって気密性が確保できないことも。

現場発泡ウレタン

現場発泡ウレタンは水と薬剤の反応で発生する炭酸ガスを利用した技術で、現場で吹付けを行います。気密性の高い発泡材で、防音効果も高いのがメリットです。

少しの隙間に断熱効果を発揮したい場合に施工が容易にできるのですが、ウレタンフォームは引火性が高い素材で燃えた時に有毒のシアン化水素が発生するという危険もあります。

セルロースファイバー

セルロースファイバーは、リサイクル古新聞を粉砕し綿状にした天然木質断熱材です。機械を使って柱と柱の間に断熱剤を吹き付けるので小さな隙間や手の届かない小さな空間も埋めることができます。内部結露を防ぎ、気密性も高くなるのが特徴です。

THE HAUSではこのセルロースファイバーを断熱材として採用しています。夏の暑さは特に屋根や天井の断熱力を高めると高い効果が得られるので、THE HAUSでは天井断熱材を30cmの厚みで施工しています。

セルロースファイバーについては現場の様子とともにこちらのブログでも紹介しています。

セルロースファイバー断熱材吹付け現場視察

※現在はCOCOON社のセルロース断熱材を採用しています。

夏に涼しい家のメリット

夏に涼しい高断熱・高気密住宅のメリットは3つあります。

どの部屋にいても室内環境が一定

1つ目は、健康的な暮らしができることです。高断熱・高気密な住宅はどの部屋にいても室内環境が一定なので、夏の熱中症や冬のヒートショックを防ぎます。また、室内の温度差が小さいので体への負担や疾病へのリスクも小さくなります。

省エネで家計にも優しい

2つ目は、省エネで家計にも優しいことです。必要以上にエアコンの設定温度を下げる必要がなく、エアコンの使用を最低限度に抑えることができ、省エネや光熱費の削減に繋がります。使用時間や頻度が減るとエアコン自体への負担も軽減されて長持ちしますし、場合によっては1台のエアコンで家全体の温度を管理できるのも嬉しいですね。

換気効率、防音性が良い

3つ目は、換気効率、防音性が良いことです。気密性が高いと冬の結露も発生しにくいので、カビや家が腐るのを防止でき、家を長持ちさせることができます。夏に涼しい家は、長く快適に過ごせる家でもあるのです。

涼しい家は大工さんにも好評!

「工事現場も快適」と大工さんにも好評なTHE HAUSの家。他社と比較して断熱材の量が格段に多いので、断熱材が入る前と後では工事現場の体感温度が全く違うそう。断熱材が入った後は、とても快適に仕事ができるとのこと。
たくさんの家に携わってきた大工さんから“住むならTHE HAUSの家がいいですね”とお墨付きをもらっています!

昨年、私も初めて断熱材施工後の工事現場の視察に行き、外との気温の差にびっくりしました。とても天気がよく肌が痛くなるくらいの暑さだったのですが、家に入ると涼しくてびっくり。知識として知っていても実際体感すると感動しました。

ぜひ熱くなってきた今だからこそ、ザハウスの見学会にご来場いただき、家の性能をご体感いただけたら嬉しいです。

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